痩せられるダイエットサプリは存在しない?
テレビや雑誌、SNS等で芸能人やモデルが「このサプリを飲んだら一週間で3kg痩せた!」「食事制限なしで体脂肪率が減少した!」などダイエットサプリに関する投稿が多く見られます。
そのため痩せられるダイエットサプリを一生懸命に探している方もいらっしゃるかと思いますが、じつは正式には「痩せられる効果」の機能性が認められているサプリは存在しないのです。
そこで今回はダイエットサプリの正体からサプリの選び方、目的別のおすすめサプリ、ダイエットサプリの注意点を解説していきます。
ダイエットサプリの正体とは
いわゆるダイエットサプリと呼ばれるものはおおよそ「保健機能食品」と「いわゆる健康食品」に分けられます。
いわゆる健康食品は法律上の定義はなく「広く健康の保持増進に資する食品として販売・利用されるもの全般」を指すものとして使用されます。
このいわゆる健康食品には痩せられる効果は認められていないのです。
一方の保健機能食品は国が安全性や有効性等を考慮して設定した基準を満たしている食品について『保健機能食品』と称することができる保健機能食品制度によって「特定保健用食品」「機能性表示食品」「栄養機能性食品」の3つに分けられており、同様に痩せられるという効果は認められていませんが、それぞれの基準にしたがって認められている表現があります。
市販サプリの効果と口コミの嘘
市販サプリの中にはいかに売るために薬機法や景品表示法ギリギリの表現方法を使い、「メラメラ効果を実感」「憧れのモデル体型に!」など消費者にいかにも痩せられる効果のあるような表現をするメーカーもあります。
参考:「飲むだけで痩せる青汁」の販売会社に課徴金1億円 根拠示す資料なし
また芸能人やモデルがSNSやブログ上で商品の口コミを投稿していることがありますが、これもメーカーが広告費用を支払って投稿していることもあるのです。
サプリ初心者の方はなかなか気がつきづらいため、しっかりとした知識をもって商品を選ぶことが重要です。
専門家が教えるダイエットサプリの選び方
次にダイエットサプリを選ぶ方をサプリメントアドバイザーの資格をもつ元井 里奈さんに伺いました。
▼BiJO認定美容の専門家▼
[motoi]機能性表示食品や科学的な根拠のある製品か
どれだけ口コミで評判高いダイエットサプリでも「どのように作用するか」の根拠が無ければ信用できません。
その根拠の見分け方のひとつが「機能性表示食品」です。
機能性表示食品とは、消費者が商品の機能や特徴について、より分かりやすく認識し、正しい情報を得られる制度です。
消費者庁認可のトクホとは違い「事前届出制」であり「情報開示が義務付けられている」ことが特徴。
機能性表示食品であれば、明確な調査データのもと、たとえば「内臓脂肪を減らすのを助ける機能がある」などと報告されています。
つまり、「飲むだけで痩せるダイエットサプリ」はまず存在しませんが、機能性表示食品は、より効率的に痩せる流れを作ってくれるものです。
しかし、機能性表示食品は特別きびしい審査があるわけでもなく、根拠となるデータがあいまいな部分もあります。
消費者それぞれが公式サイトなどをしっかりと確認し「根拠はどこにあるのか」を見極めることが重要です。
一例を挙げると、葛の花由来のイソフラボンは内臓脂肪を減らすのを助ける機能があると報告されていますが、これは成分が内臓で脂肪の合成を抑制したり、脂肪の分解をサポートしたりしてくれるため。
どれくらいの運動量・食事コントロールで、どのような結果が期待できるのかも明確に報告されています。
このように「ダイエットサプリ」として根拠が明確になっている商品を選ぶことは、重要なチェックポイントです。
主成分や有効成分の配合量が適しているか
ダイエットサプリには脂肪燃焼をサポートする成分などが含まれています。
しかし、それらは必ずしも「十分な量が配合されている」とは限りません。
主成分・有効成分ともに「必要な量」が無ければ意味がないのです。
また、成分によっては過剰摂取によるリスクが高いもの・たくさん摂取してもほぼ排出してしまうものなど、扱いがむずかしい場合もあります。
「自分に必要な成分」が、適切な配合量であるかどうかをチェックしてください。
この記事内で紹介しているダイエットサプリは、編集部でチェックし、配合量が適切と判断しています。
安全性管理がきちんとされているか
日本の製造環境は優れていると思われがちですが、サプリに関しては規準が甘く、品質にばらつきがあるのが現実です。
医薬品を製造するためには製造過程に規制がありますが、サプリにはありません。
そのため、自分で信頼できるメーカーかどうかをチェックする必要があるのです。
<安全管理チェックポイント>
- GMP認定工場での製造
- 医薬品を作れるレベルの環境
- 第三者機関での安全性調査をクリア
上記のチェックポイントを参考に、公式サイトなどに記載されているかどうかを確認してください。
継続して摂取できる値段感か
ダイエットサプリは飲み始めてすぐに結果が出るものではありません。
内臓脂肪を減らすのを助ける「葛の花由来のイソフラボン」でも、実験で有意な結果が見られたのは8週間後と12週間後です。
もちろん、日々の運動量や摂取カロリーなど、個人差も大きく関わってきます。
しかし、満足な結果を出すためには平均して3ヶ月の継続摂取が理想です。
この間、サプリを購入し続けなければなりませんので、必然的に値段は重要なポイントとなってきます。
安い価格だけで選ぶのは不安ですが、適正価格のサプリでも、割引システムなどを活用するのがおすすめです。
とくに定期コースでは大幅割引が適用されることが多く、最近は継続回数のしばりも少なくなってきています。
「最安値で購入できて、継続が必須ではない」商品が、もっともお得でリスクゼロの購入方法です。
目的別おすすめサプリ
次におすすめのサプリを目的別に解説していきます。
いかの5つの目的に合わせて解説していきます。
- お腹の脂肪が気になる方
- 代謝を高めたい方
- ついつい食べ過ぎてしまう方
- 血糖値の気になる方
- 運動をしている方
お腹の脂肪が気になる方におすすめのサプリ
お腹の脂肪がなかなか減らないと悩んでいるかたには、お腹の脂肪(内臓脂肪・皮下脂肪)を減らすのを助ける働きのある機能性表示食品のサプリがおすすめとなっています。
シボヘール【機能性表示食品】
- 内容量:12o粒入(約1ヶ月分)
- 定価:3,218円(税込)
- キャンペーン価格:初回980円(税込)
「葛の花由来のイソフラボン」を配合し、脂肪を分解する力・脂肪を燃焼する力をサポートしてくれます。
1日の栄養摂取約2,000kcal・平均歩数9,000歩ほどの運動量を目安に、効率よく内臓脂肪を減らしていけるダイエットサプリです。
とくにBMI25~30の肥満気味で「運動してもなかなか…」という方におすすめです。
いまなら体験キャンペーンで初回限定980円・回数しばり無しと、安心してお得にスタートすることができます。
代謝を高めたい方におすすめの漢方
便秘がち・むくみがちなど、代謝の衰えを感じている方には、漢方の力で体内の巡りを変えていくのがおすすめです。
生漢煎 【第二類医薬品】
- 内容量:90方入(約1ヶ月分)
- 定価:7,800円(税抜)
- キャンペーン価格:初回3,900円(税抜)
医薬品として、メディアや雑誌でも取り上げられることの多い人気の漢方で、肥満症・便秘・むくみにおすすめです。
摂取カロリーをなかなか上手に消費することのできない方に、18種類の生薬が便通・利尿促進で代謝を高めます。
1日分をしっかり配合している満量処方のため、飲むのは1日1包のお手軽さも魅力です。
初回限定のキャンペーンでは、定価の50%オフで購入することができます。
ついつい食べ過ぎてしまう方におすすめのサプリ
食生活のバランスの悪さを感じていたり、糖分の摂りすぎを感じていたりといった悩みのある方には、消化酵素や腸内環境にアプローチしてくれるダイエットサプリがおすすめです。
メタバリアS 【機能性表示食品】
- 内容量:240粒入(約1ヶ月分)
- 定価:4,570円(税抜)
- キャンペーン価格:初回500円(約14日間分)
日本初「Wの機能性表示食品」で、累計500万個突破している人気のダイエットサプリです。
サラシア由来のサラシノールが、糖の吸収をおさえつつ、食後30分後の血糖値の上昇も抑制してくれます。
さらに小腸で吸収されなかった糖は、大腸でビフィズス菌を増やし、「糖の吸収を抑える」「腸内環境を整える」のWでダイエットをサポートしてくれるのです。
初回限定のトライアルパックには、たっぷり14日間分が入って500円ですので、お気軽にお試しください。
血糖値の気になる方におすすめのサプリ
「ダイエットのカギを握るのは血糖値」を言われるほど、血糖値のコントロールは重要です。
炭水化物が好きな方・外食の多い方などにおすすめのダイエットサプリを紹介します。
アラプラス糖ダウン【機能性表示食品】
- 内容量:30カプセル入(約1ヶ月分)
- 定価:5,292円(税込)
- キャンペーン価格:初回2,646円(税込)
慶応義塾大学SFC研究所 慶応SBI ALA研究室の研究代表者監修のダイエットサプリです。
「糖の吸収を抑える」ではなく、「糖をエネルギーに変える」ように、独自配合成分のアミノ酸ALAがアプローチ。
もともと体内に備わっている天然アミノ酸でありながらも、加齢とともに減少し、糖を溜め込みやすくしてしまいます。
新たな着眼点で開発されたALA高配合のサプリで、高めの血糖値の方におすすめです。
運動をしている方におすすめのサプリ
筋トレや有酸素運動をしている方は、「より効率的に」を意識するのがおすすめです。
アルティメットファットバーン
- 内容量:270粒入(約1ヶ月分)
- 定価:5,076円(税込)
- キャンペーン価格:なし
アスリートも愛用しているダイエットサプリで、フィットネスクラブが開発した商品です。
持久力をアップし脂肪を効率良く燃焼するL-カルニチンが、運動時の発汗やスタミナアップを助けます。
さらにL-カルニチンのサポート成分・5つのシェイプアップ成分を配合しているのもポイント。
1回9粒目安ですが、アスリート規準で開発されているため、女性や運動初心者は4~5粒から始めましょう。
ダイエットサプリの注意点
「サプリを使っても痩せない!」という声を聞くことも多々あります。
サプリに対しての認識不足や、運動量が足りていないことが原因のことも多いのです。
適度な運動とバランスの良い食事は必須
上手に体重を減らしたり、内臓脂肪を減らしたりしたいのであれば、基本は「運動」と「食事」です。
バランスの良い食事と適度な運動で、身体の巡りや機能を整えていくことが必要不可欠なダイエットの成功要素。
サプリを購入する前に、まずは「運動量は適切かどうか」「食生活はどうか」などを見直してみましょう。
適切な運動
運動量はなかなか増やすことができないかもしれませんが、ひと駅歩く・寝る前のストレッチなど、簡単なことから始めてみてはいかがでしょうか。
本気で体重を落としたい・より短期間で結果を出したいと思うのであれば、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせるのがベストです。
有酸素運動では、体内に酸素を取り入れることで、脂肪と糖をエネルギーに変えます。
無酸素運動(筋トレ)では、酸素ではなく糖とエネルギーとして使うため、より大きな力が必要とされます。
ダイエット=有酸素運動というイメージが強いですが、じつは有酸素運動だけで効率的に体重を減らすのは難しいのです。
無酸素運動(筋トレ)をしても直接体脂肪を減らす効果は望めませんが、「成長ホルモン」を多く分泌させてくれます。
この成長ホルモンによって代謝が上がるため、無酸素運動⇒有酸素運動の順番でおこなうのが理想です。
「筋トレだけで代謝を上げて痩せよう」と思うのではなく、「筋トレをプラスして有酸素運動の効果を高める」イメージです。
また、有酸素運動は20分以上しなければ意味がないと言われますが、決してそんなことはありません。
20分はあくまでも「使うエネルギーを糖分から脂肪にシフトする時間」の目安で、量の問題です。
実際には運動開始直後から、糖分も脂肪も使われています。
無理に20分以上にこだわり挫折するよりも、10分程度の有酸素運動を毎日継続したほうがベター。
女性や初心者におすすめの組み合わせは「腹筋(無酸素運動)」+「踏み台昇降(有酸素運動)」です。
正しい方法でおこなう腹筋は、インナーマッスルや腸にもアプローチし、便秘解消などにも期待ができます。
そして踏み台昇降なら、家のなかで手軽にできる有酸素運動で、家をなかなか空けられない方にもおすすめです。
ぜひ、さっそく今日からできる運動を取り入れて、「リバウンドしないダイエット」を成功させましょう。
バランスの良い食事
食生活に関しても、最初から完璧をめざすのではなく、まずは「腹八分目」など自分の感覚でスタートさせると負担も少なく済みます。
そして徐々にしっかりと管理を整えていき、最終的にはダイエットではなくても健康的な生活ができるとベストです。
ただし、注意点は「痩せよう」と意気込んで、過度な糖質制限などを取り入れてしまうこと。
たしかに糖質の摂りすぎはNGですが、糖質は重要な身体のエネルギーとなる一種です。
エネルギー不足の身体は「省エネ状態」となってしまい、運動しても効率が悪くなります。
また、肉や魚などのたんぱく質はビタミンやミネラルなどの栄養素を使ってエネルギーに変わります。
糖質制限で炭水化物を抜く方も多くいますが、過剰な制限は、そういった体内のバランスを大きく崩すリスクがあります。
カロリー制限に関しても同様のことが言えるため、「バランス良く腹八分目」がベストなダイエット時の食事です。
サプリの機能性を誤解しない
ダイエットサプリの公式サイトには、ダイエットの成功例も多く載っています。
しかし、それらは「適度な運動」と「バランスの良い食生活」が前提にあるのです。
また、サプリは商品ごとに認められている機能性が違います。
たとえば「内臓脂肪を減らすサプリ」には、体重を減らしたり、体脂肪率を減らしたりといった効果はありません。
言葉のイメージで拡大解釈しないことと、自分の必要なサプリを見つけることが重要です。
さらに注意点として、「やみくもに何種類も飲まない」という点が挙げられます。
サプリにハマってしまうと、何種類も購入し、より多角的な栄養ケアをしようとする方が多くいます。
サプリは食品ですので、そのような飲み方が完全にNGということはありません。
「やみくもに何種類ものサプリを飲むこと」でのリスクは、以下のとおりです。
- 栄養素の上限を越してしまう
- 栄養素の効果が弱まってしまう
- 栄養素の効果が強くなりすぎる
- 添加物を摂る量が増える
サプリの栄養素は体内に吸収されることで作用を発揮します。
組み合わせが悪い場合には、その吸収率が下がってしまい、思うような効果を得られないことがあるのです。
さらに、栄養素によっては過剰摂取に注意が必要なものもあります。
ダイエットにも重要な役割を持ち、健康面でも多くの方が意識的に摂取している「カルシウム」を例に挙げてみましょう。
日本で設定されているカルシウムの摂取上限量は2,300mg/1日です。
1,000mlパックの牛乳でもカルシウムは1,135mgで、日本人は平均564mg/1日摂取しています。
通常の生活で気にする必要はありませんが、サプリなどで意識的に摂取し始めると、上限量を軽く超えてしまうこともあるのです。
とくに持病を抱えている方・服用中の処方薬がある方は、過剰摂取や薬との飲み合わせに注意が必要です。
手軽なダイエットサプリであっても、まずは医師へ確認してから使うようにしてください。
継続的に摂取する必要がある
ダイエットサプリを飲み始めても、短期間で痩せるようなことはほぼありません。
葛の花由来のイソフラボンに関して言えば、42mg/日・28mg/日・対象群に分けて12週間の摂取を実験しています。
その結果、腹部内臓脂肪面積が有意に低下するなどの結果を得たのは、高容量群で8週間後と12週間後です。
このことからも、ある程度の期間、継続的な摂取はダイエット成功に重要なポイントです。
金銭的なことはもちろんですが、飲み忘れや買い忘れがないようにすることも継続の秘訣。
各メーカーが定期コースを用意しているのは、そういった理由も含まれているのです。
楽して痩せることはできない?
痩せるためのメカニズムはじつはシンプルで、「消費カロリー」が「摂取カロリー」を上回ればいいだけです。
そのため、それぞれのライフスタイルに合わせて「消費カロリーを増やす」か「摂取カロリーを減らす」ことがポイント。
なにもせず、ダイエットサプリだけでそのバランスを整えるのはほぼ不可能です。
自分の体に合ったアプローチができるダイエットサプリを活用し、適度な運動とバランスの良い食事を心がけてください。