レチノールのクリームでニキビはよくなる?
レチノールは年齢から発生する肌悩みに効果が期待されている成分ですが、実はニキビにも効果があると言われています。
このことからレチノールは健やかな肌を保つために万能に働く美肌成分と知られています。
しかしレチノールを使用する際は注意も必要です。
正しく使って美肌を目指しましょう。
おすすめのレチノール配合のクリームも5種類ご紹介します。
レチノールクリームはこんな方におすすめ
レチノールクリームは以下のような方におすすめです。
- しわ・たるみが気になる方
- シミ・くすみが気になる方
- ニキビが気になる方
それぞれについて解説します。
しわ・たるみが気になる方
レチノールの効果として特に注目されているのがしわ・たるみです。
肌のハリ・弾力は真皮にあるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸によって支えられています。
これらの成分は同じく真皮にある線維芽細胞から生成されます。
しかし加齢と共に線維芽細胞の活動は低下し、数も減少します。
それに伴い生成されるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸も減少します。
そのためハリ・弾力が低下し、しわ・たるみにつながります。
レチノールは線維芽細胞を活発にしてくれる効果が期待されています。
活発になることでコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成をサポートしてくれるのです。
ハリ・弾力を支える成分が満たされることでしわ・たるみが改善されることが期待できます。
シミ・くすみが気になる方
レチノールにはピーリング効果が期待されています。
ピーリングは肌上に残る不要な角質・汚れ・老廃物を優しくはがれ落としてくれます。
不要なものを肌上から取り除くことでくすみをカバーすることができます。
またターンオーバーをサポートすることもできます。
ターンオーバーの周期を整えることでシミの元であるメラニンの排出を促すことができます。
シミはメラニンを含んだ細胞が定着し、色素沈着することでできます。
しかし色素沈着する前に排出してしまえばシミを予防することができます。
レチノールにはこのような効果も期待されています。
ニキビが気になる方
レチノールには皮脂の分泌えお抑制してくれる効果が期待されています。
そのため過剰な皮脂が原因のニキビに悩んでいる方におすすめです。
また不要な角質が溜まりすぎて皮脂や汚れが溜まりやすくなり、ニキビの原因となっている可能性もあります。
レチノールにはピーリングの効果も望めるため、不要な角質・汚れ・老廃物を取り除くことで皮脂を出ていきやすくします。
ニキビに効果的なレチノールクリームの特徴
レチノールは不安定な成分ですので酸化しやすいという特徴があります。
そのためレチノールは化粧品に配合するのが難しい成分とされていました。
化粧品に配合するときは安定した形となるよう他の成分と結合させたりして、各メーカーが開発をしています。
またレチノールは油溶性の成分なのでクリーム・美容液のアイテムの方が肌に馴染みやすいでしょう。
ニキビに対してレチノールは過剰な皮脂の分泌を抑制してくれたり、ニキビの原因となる不要な角質・汚れをはがれ落としてくれたりします。
朝・晩使用してケアしたいところですが、レチノールは紫外線の影響を受けやすいという特徴があります。
そのため朝の使用は避け、夜だけ使用することをおすすめします。
ニキビに効果的なレチノールクリームの選び方
ニキビ改善のためにレチノールの化粧品をどう選んで良いかわからない、という方のためにレチノールが配合されているアイテムの選び方をご紹介します。
クリーム・美容液を選ぶ
レチノールはビタミンAです。
つまり油溶性の成分になりますので、クリーム・美容液のアイテムを選ぶのがポイントです。
はじめて使用するときは低濃度から
レチノールの化粧品には配合されている濃度が記載されています。
はやく肌トラブルを改善した気持ちはわかりますが、いきなり高濃度の化粧品を使用すると副作用が出る恐れがあります。
それは高濃度のものほど刺激が強くなるからです。
レチノール化粧品の場合は配合率が0.01%~0.1%という規則があります。
まずは低濃度のものから使用し、問題がなければ徐々に高濃度のものを選択すると良いでしょう。
その他の美容成分で選ぶ
肌質によってレチノールが乾燥を招くこともあります。
そのためセラミド・スクワランのような保湿成分が配合されている化粧品を選ぶと良いでしょう。
またニキビに対してアプローチしてくれるような成分が配合されているとレチノールとの相乗効果が期待できます。
レチノイン酸トコフェリルが配合の化粧品を選ぶ
レチノイン酸トコフェリルはレチノールの一種であるレチノイン酸ににビタミンE誘導体が結合した成分です。
レチノイン酸の刺激を抑えつつ、効果は維持してくれます。
さらにビタミンEには抗酸化作用も期待されていますし、レチノールも安定させてくれます。
そのためレチノイン酸トコフェリルが配合されている化粧品を選ぶのも一つの選択肢です。
ニキビに効果的なレチノールクリーム5選!
レチノールはニキビ予防に効果が期待されています。
おすすめのレチノールクリームを5種類ご紹介します。
ドクターソワアマランスモイストリフトプリュスセラム
内容量:30ml
価格:5,300円
<特徴>
- 肌のキメを整えて透明感のある肌に導く
- DMAE分子量を小さくすることで角層の奥深くまで美容成分を届けてくれます。
- αリポ酸がくすみを予防してくれます。
パルミチン酸レチノールは刺激性の少ないレチノールのため、肌に負担をかけることなく健やかな肌状態に導いてくれます。
皮膚科と共同開発しているため敏感肌の方でも安心してご利用いただけます。
DMAEとは体内で生成される必須脂肪酸の一種です。
DMAEは紫外線のダメージから肌を守り、肌の状態を整えてくれる効果が期待されています。
QuSomeレチノA ビーグレン
内容量:5g(トライアルセットのためミニサイズ)
価格:1,800円
<特徴>
- 100%ピュアレチノール配合で即効性に優れている
- ビーグレン独自のQuSomeで肌内部に留まり、効果を持続
- コラーゲンをサポートする成分配合でハリのある肌へと導く
ビーグレンのレチノAには2種類のレチノールが配合されています。
1つは即効性に優れたピュアレチノールです。
もう1つはレチノイン酸トコフェリルといってレチノールにビタミンE誘導体を結合させ、安定した形をとったレチノールです。
ビーグレン独自の浸透技術であるQuSomeを採用することで肌トラブルの箇所にアプローチします。
アンプルールラグジュアリーホワイトエマルジョンゲルEX
内容量:10g(トライアルセットのためミニサイズ)
価格:1,890円
<特徴>
- ハイドロキノン誘導体配合で明るく透明感のある肌へ導く
- ビタミン・ミネラルが豊富な7種類のフルーツエキス配合でハリ・弾力のある若々しい肌に整る
- 刺激性の低いパルミチン酸レチノール配合でターンオーバーをサポート
ハイドロキノン誘導体であるアルブチンを配合しています。
くすみだけでなく、肌表面に見えないリフト膜を形成してくれる成分などが配合されているので、ハリのある肌に整えてくれます。
年齢を重ねた複合的な悩みを持つ方におすすめのクリームです。
資生堂 ディープレチノホワイト4
内容量:15g
価格:12,000円
<特徴>
- 純粋レチノール配合でしわにアプローチ
- ハリ・潤い・明るさ・透明感を呼び覚ます
- 4MSKでメラニンの生成を抑え、透明感のある肌へ導く
純粋レチノールは即効性・浸透性に優れているレチノールです。
非常に不安定な成分であることから化粧品への配合は難しいとされてきました。
しかし化粧品メーカーの資生堂が研究を重ね、安定させることに成功しました。
さらに4MSKという美白効果が期待されている成分も同時に配合することで明るい素肌へ導きます。
資生堂 エンリッチドリンクルクリームS
内容量:15g
価格:5,800円
<特徴>
- 薬用有効成分純粋レチノールが角層の水分量を高め、しわにアプローチ
- 紫外線に弱いレチノールの安定のため開封後も酸素を通さない特殊なチューブを使用
- 目元・口元で約75回使用可能
純粋レチノールがヒアルロン酸の産生をサポートしてくれます。
肌内部の水分量を高めてくれるので肌を柔軟にし、しわへアプローチします。
純粋レチノールは効果が期待される反面熱・光・酸素に弱く、化粧品に配合するのが難しいとされてきました。
しかし資生堂は30年間研究を重ね、純粋レチノールを分解させることなく安定配合することに成功したのです。
ニキビに効果的なレチノールの使い方
せっかくレチノールを使用するのならその効果を最大限に活かしたいですよね?
そこでレチノールの使い方と併用すると効果がより期待できる成分・治療法についてお伝えします。
基本的な使用法
まずはレチノールを顔にしても大丈夫か確認するためにパッチテストを行いましょう。
パッチテストは二の腕の内側など比較的皮膚が薄いところで行います。
塗布したときに赤味・かゆみ・湿疹などが出なければ問題なく使えるでしょう。
レチノールは効果が期待される分、副作用が出る可能性がありますので、注意しながら使用しましょう。
しかしはじめはピリッと刺激を感じるかもしれません。
自分の肌状態を確認しながら使用を続けるか決めましょう。
肌が不安定になりやすい季節の変わり目・生理前・睡眠不足のときは使用を一端止めるたり使用量を減らしたりして工夫することをおすすめします。
ハイドロキノンと併用
ハイドロキノンはメラニンの生成を抑制するだけでなくメラニンを生成する元のメラノサイトの個数も減少させる効果が期待されています。
そのため「肌の漂白剤」と呼ばれています。
ハイドロキノンとレチノールを併用することでシミに対して相乗効果が望めます。
まずレチノールを気になる部分に塗布してからハイドロキノンをその上に塗布します。
ハイドロキノンを塗布するときは最初にレチノールの外側から塗布し、徐々に中心に向かって塗布します。
医療レーザーと併用
医療レーザーでシミ・ニキビ痕の治療をされる方もいらっしゃると思います。
レーザー治療は照射後に色素沈着を起こる可能性があります。
レチノールを併用することでターンオーバーを促すことで照射後の色素沈着を予防できると考えられます。
レーザー治療に興味があっても色素沈着が気になる、という方はぜひお試しください。
レチノールクリームQ&A
レチノールは気になるけれど使って本当に問題がないのか不安ですよね?
そんな疑問にお答えします。
レチノールを塗ったあとヒリヒリするのは?
レチノールの塗布後ヒリヒリと刺激を感じる場合があります。
それはビタミンA不足だった肌に急激に大量のビタミンAが与えられたことによって感じられる刺激です。
ビタミンAによりターンオーバーが激しく促進されている状態になっています。
はじめてレチノールを使用する場合は配合濃度が低いものから選ぶと良いでしょう。
レチノールは吹き出物にも効果的?
レチノールは肌に塗布後、すぐに細胞を活性化してくれる働きがあると実証されている有効成分です。
有効成分は肌全体の状態を健やかな状態に導いてくれる成分なので吹き出物にも効果が期待できます。
しかしレチノールのような刺激が強いものは使いはじめてすぐは一時的に吹き出物が出る可能性があります。
いきなり肌に栄養を与えることで肌がびっくりしている状態です。
吹き出物がひどくなるようなら使用を中止しましょう。
自分の肌状態をみながら使用するか否かを決めることをおすすめします。
レチノールの副作用は?
レチノールには「レチノイド反応」と呼ばれる副作用が出る可能性があります。
レチノイド反応の主なものはピリピリとして刺激を感じる・乾燥する・赤味やかゆみを感じるなどの症状です。
レチノールでも反応する場合がありますが、主に皮膚科などで処方されるトレチノインで反応する場合が多いです。
トレチノインはレチノールの100倍強力と言われているためです。
ただレチノイド反応が出たからといってすぐに使用を止めなければいけないわけではありません。
自分自信で大きな問題としていない場合は様子をみるのも良いでしょう。
自分の肌状態を見ながら使用することをおすすめします。
レチノールは朝に塗ってもいい?
レチノールは紫外線に対して不安定な成分です。
そのため日中の使用は避けた方が良いでしょう。
しかしどうしても朝に塗布したい場合は、必ず日焼け止めも合わせて使いましょう。
日焼け止めを塗ったから絶対安全というわけではありません。日焼け止めは汗で流れやすいので塗りなおすと安心です。
塗りなおすことが難しい場合は外出を避けるか、外出をするときは帽子・日傘を使用するようにしましょう。
まとめ
レチノールは効果が期待される反面、使用するうえで注意も必要です。
正しい使用方法で健やかな肌を目指しましょう。
レチノールを初めて使う方は選ぶ際に濃度をチェックすると良いです。
早く肌トラブルを改善したいからと使用量を守らなかったり、いきなり濃度の高いものを使用すると肌の負担になり、トラブルを誘発する恐れもあります。
焦らず、ゆっくり経過を見ながらレチノールと付き合っていきましょう。
肌は毎日の生活習慣やスキンケアに影響されます。
レチノールだけでなく普段の生活スタイルを見直してみるのも良いでしょう。
レチノールを市販の化粧品で試してみたいけれど、レチノールはどんな基準で選べばいいのかわからないという方に市販のレチノール…