シミを消すためには?
若いときはあまり気にならなかったのに、年を取るにつれてシミが目立ってきたという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
・シミができる原因
・体の外から行うシミ対策
・体の内側から行うシミ対策
上記の内容を中心に解説します。
メラニンがシミの原因?
シミの原因はメラニンであることはよく知られています。
まずはメラニンが作り出される仕組みから、見ていきましょう。
人間の皮膚の表皮は、表皮細胞であるケラチノサイトや色素細胞であるメラノサイトなど4つの層からできています。
この中で一番下に存在するメラノサイトが、メラニンを生成します。
メラニンはシミの原因となる物質であり、あまり良い印象はないかもしれません。
けれども実はメラニンは、紫外線から肌細胞を守るためには必要な存在なのです。
適量なメラニンは悪者どころか肌の味方ですが、大量発生してしまうとシミを作ってしまいます。
それではなぜメラニンが大量生成されてしまうのでしょうか。
通常紫外線を浴びると表皮から、まずメラノサイトへとメラニンを作って肌を守るようにと指示が送られます。
そして作られたメラニンは、細胞内のメラノソームという場所に蓄積されて細胞核を守るのです。
人間の皮膚は、約28日周期でターンオーバーして新しい皮膚へと生まれ変わります。
ですので、メラノソームに蓄積されたメラニンも、このターンオーバーによってだんだんと消えていくのです。
ところが紫外線を浴びた時間が長かったり、大量に浴びてしまったりすると、メラノサイトの活動が活発化してメラニンがどんどん生成されます。
ターンオーバーも追いつかなくなって肌の代謝も悪くなり、その結果メラニンが肌に沈着してしまいます。
メラニンの色素が沈着することで、あのような茶系のシミができてしまうというわけです。
シミができる原因とは?
シミの原因は、明らかに紫外線です。
メラニンができるメカニズムでも分かったように、紫外線によりメラノソームがどんどんメラニンを作ってしまい、シミができるのです。
しかしながら、肌細胞のターンオーバーが正常に機能していれば、シミができてしまうのを抑制できます。
シミの原因として紫外線ともうひとつ、忘れてはいけないのはターンオーバーの乱れと言えるでしょう。
それではどのようなことが原因で、ターンオーバーは乱れるのでしょうか。
・老化
・女性ホルモンの乱れ
・ストレス
・偏食・寝不足
こうした要因が、ターンオーバーの乱れを引き起こしていると考えられます。
老化や女性ホルモンの乱れは、ターンオーバーのサイクルを長期化してしまうことがあります。
通常28日くらいで肌が生まれ変わるはずがもっと時間がかかってしまうので、その間にメラニンが蓄積されてしまうのです。
また寝ている間に肌細胞のターンオーバーは最も盛んになるので、寝不足が続くこともターンオーバーの支障になるというわけです。
さらにストレスが溜まったり偏食が続いたりしても女性ホルモンが乱れ、同時に肌細胞のターンオーバーもスムーズに行われません。
シミの原因は紫外線だけでなく、このように、肌細胞のターンオーバーの妨げとなる様々な要因も関係しているのです。
シミを防ぐためには、紫外線予防はもちろん、ストレスや女性ホルモンの乱れや老化などの対策もしていかなければならないのです。
体の外側からできるシミ対策
シミが目立たない美肌のために、まずは外側からしていきたい対策について紹介します。
日差しがある中、出かけるときは日傘や帽子を活用することが基本です。
ここで気を付けたい点は、太陽が燦々と降り注いでいる真夏だけ紫外線があるというわけではないことです。
曇り空の日でも紫外線はあります。
季節的には、3月くらいから既に紫外線は増えつつあるので、春先から日傘などを使用するのが望ましいでしょう。
紫外線予防のアームカバーも便利ですし、目元を守るためにはサングラスも役に立ちます。
首元も日差しを浴びやすいので、スカーフや薄手のストールを首に巻くと安心です。
そして多くの人が活用しているのが、日焼け止めクリーム類です。
メイクをする際に、下地として塗るタイプもあります。
腕や首や足などに塗ることも多いですが、意外と忘れがちなのが手足の指や甲です。
夏場は裸足でサンダルを履くことも多いですし、手の指や足の甲にも日焼け止めを塗るようにしましょう。
ただし、肌がデリケートな人の場合、日焼け止めクリームを塗ると肌に炎症が起こるケースも見られます。
赤ちゃんや敏感肌の人でも使える日焼け止めもありますが、それでも心配なときは何も塗らず、その代わりに長袖を着るなどして対策しましょう。
暑い季節は、プールや海などに行く機会も多いです。
日焼け止めを塗っていても、紫外線を完全にシャットアウトできているわけではありません。
長時間太陽の下で過ごしたときは、お風呂やシャワーはぬるめの湯にします。
そして重要なのが、スキンケアです。
コラーゲンやビタミンC、ヒアルロン酸などの成分が入った化粧水や乳液でしっかりと保湿を行います。
特にビタミンCはメラニンの過剰生成を抑制する働きがあるので、ビタミンCを含む美容液などを活用すると良いでしょう。
またできてしまったシミに対しても、ビタミンCを含むスキンケア用品を使うことがシミの増加を抑えることに繋がります。
体の内側から行うシミ対策
シミを防ぐためには、体の中からのケアも大切になってきます。
いくら高級なスキンケア用品を使っていても、不規則な生活をしていては肌細胞のターンオーバーが滞ってしまいシミを予防できません。
まず心がけたいことは、質の良い睡眠を取ることです。
睡眠中に肌は生まれ変わるので、しっかりと寝ることが何より大切です。
寝不足ではイライラして女性ホルモンも乱れてしまい、肌の状態が悪くなる一方です。
さらに食生活も重要です。
シミの原因となるメラニンの生成を抑制してくれる成分であるビタミンCを、食事でもしっかりと摂りましょう。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類のほか、トマトやブロッコリーなどの野菜を食べるようにします。
野菜不足のときは、ビタミンCやコラーゲンのサプリメントや栄養ドリンク、野菜ジュースなどを活用する手もあります。
ビタミンC以外にも、シミ対策として摂取したい成分が大豆イソフラボンやビタミンB群です。
大豆イソフラボンは女性ホルモンの乱れを整えてくれます。
またビタミンB群は精神の安定に繋がり、ストレスを緩和してくれるのです。
ホルモンの乱れやストレスも肌細胞のターンオーバーの支障になるので、ビタミンB群や大豆イソフラボンもしっかり取り入れましょう。
納豆や豆乳を毎日食べるのは美肌にも繋がる良い習慣です。
ビタミンB群は、豚肉やレバーなどに多く含まれています。
また老化を防ぐために、抗酸化作用の高い食品もおすすめです。
蜂蜜やオリーブオイル、アボガドや海藻類などもシミ予防に繋がる食品です。
代謝を良くすることで肌細胞のターンオーバーが活性化されるので、運動をして血流促進を図りましょう。
運動不足はシミを増やしてしまいます。
ハードな運動でなくて良いので、ウォーキングやストレッチ運動などを継続して行いたいものです。
運動は代謝を良くするだけでなく、リフレッシュできてストレス発散効果も得られます。
何度も触れていますがストレスも肌の生まれ変わりの妨げになるので、気持ち良く体を動かしてストレスを溜め込まないようにしましょう。
まとめ
シミは誰でもできる可能性がある肌トラブルです。
もちろん、エステや美容外科などを利用してみるという手もありますが、規則正しい生活習慣こそがシミ対策の何より基本と言えそうです。
いつまでも若々しく美しくあるために、紫外線ケアと共にできる対策から始めていきましょう。