ハイドロキノンとレチノイン酸って何?
数多くある美容成分のなかでも唯一、「できたシミを薄くする作用」を持つハイドロキノン。
じつは、レチノイン酸という成分を組み合わせることで、スキンケア効果を高めることを知っていますか?
この記事では、
- ハイドロキノン・レチノイン酸について
- レチノイン酸と相性抜群のおすすめハイドロキノンクリーム
- ハイドロキノンの注意点
などを、詳しく紹介します。
ハイドロキノンだけでは効果を実感できなかった人や、ニキビ・小じわに悩む人にもおすすめしたい相性のいいふたつの成分です。
ハイドロキノンとレチノイン酸とは?
まずは今回取り上げるこの2つの成分が、どういったものなのかについて解説します。
ハイドロキノン
ハイドロキノンはもともと、皮膚科にてシミ・そばかすの治療に使われていた成分です。
通常、「シミを予防すること」が目的の美白成分とは違い、「できているシミを薄くする作用」を持っていることが特徴です。
使用時のデメリットとして、熱や光に弱く、酸化しやすい点が挙げられます。
この点をカバーできるように、浸透力に工夫をしていたり、安定型のハイドロキノンを配合しているメーカーの化粧品を選ぶことがポイントです。
また、フタを開けっ放し・1年近く使うなどは、酸化物質を肌に与えてしまうため、しっかりとフタを閉めた状態で保管し(冷蔵保存がベスト)、早めに使い切りましょう。
レチノイン酸
レチノイン酸とはビタミンA誘導体で、アメリカにてニキビ治療薬として使われていた成分です。
とくに紫外線ダメージによる老化現象(しわ・たるみ)や、ターンオーバー促進の作用を持つことから、ハイドロキノンとの併用でシミ排出の効果が高まると言われています。
ハイドロキノンとレチノイン酸をおすすめしたい方
ハイドロキノンとレチノイン酸の併用で効果があるシミと、そうでないシミの種類があることを知っておきましょう。
- 老人性色素沈着:日焼けなどで30代以降にできやすく、輪郭のはっきりしたシミ
- 炎症性色素沈着:ニキビ跡や傷跡が炎症を起こしできるシミ
- 肝斑(かんぱん):おもに40代以降、左右対称にできるシミ
上記3つのシミの場合には、ハイドロキノンとレチノイン酸の併用がおすすめです。
レチノイン酸がターンオーバーを早めてくれることで、シミ(メラニン色素)を押し出し、ハイドロキノンが新たなシミを作らせないようにブロックします。
しかし、そばかすや、生まれつきのアザ・ほくろは、使っても効果を感じられない・効果実感に時間がかかるため、あまりおすすめできません。
レチノイン酸と相性が良いハイドロキノンクリームの選び方
1)目的を明確にする
ケアしたいシミが部分的なものなのか、それとも顔全体のくすみなのかで選ぶタイプのクリームが分かれます。
また、顔全体に塗るタイプのクリームでも、どのくらいの頻度で使用できるかをチェックしましょう。
2)低刺激処方されているもの
通常、化粧品に配合されているハイドロキノンの濃度は1~2%程度。
それでも、とくにもともと肌トラブルが起きやすい人は、低刺激処方になっているかどうかをチェックしてください。
皮膚科医共同開発など、いわゆるドクターズコスメを使うのが安心です。
3)トライアルセットがあるか
どれだけ良い商品でも、自分の肌との相性だけは使ってみないと分かりません。
とくにハイドロキノンのように作用の強い成分は、かゆみや赤みなど、肌との相性の良し悪しがはっきりと出ます。
もちろん、たった数日間のトライアルで効果のある無しを判断するのは少し難しいもの。
効果ではなく、「肌との相性」をチェックするためのトライアルです。
そのほか、テクスチャーや翌朝の保湿感など、総合的に気に入ってから通常サイズを購入しても遅くありません。
レチノイン酸併用が効果的なハイドロキノンクリーム3選
それでは、レチノイン酸との併用におすすめのハイドロキノンクリームを紹介します。
1)ビーグレン ホワイトケア
内容量:7日間分
価格:1,800円<特徴>
- 米国発のドクターズコスメ
- ハイドロキノン1.9%配合
- 敏感肌OKの低刺激処方
薬学博士が開発し、医学誌にも掲載されたドクターズコスメのビーグレンは、口コミでも抜群の評価を得ているブランドです。
夜用のホワイトケアクリームは、独自の最新テクノロジーによって、「低刺激」「高浸透」「長時間持続」の3つを実現させたレアなアイテム。
しっとりと顔全体を包み込むテクスチャーで、日々の紫外線ダメージをリセットしつつ、翌朝の肌をブライトアップしてくれるスピーディなケアが叶います。
フルラインで徹底したホワイトケアができるシリーズで、まずは7日間、ビーグレンの美白力・保湿力が実感できるトライアルです。
- ⇒公式サイトはこちら
- <口コミ>
makky/44歳/⭐️⭐️⭐️⭐️☆
ビーグレンの基礎化粧品は一つ一つが肌に浸透しながらきいていく感じで、肌への吸収がすごく良くとても潤います。
肌のくすみとシミが気になってホワイトケア商品を試したのですが、朝起きると肌全体がワントーン明るくなったように感じます。シミ自体が薄くなっているかどうかはまだ実感がないのですがくすみは全体に感じなくなってきています。出典:BiJo達の口コミ
2)アンプルール
内容量:7日間分
価格:1,890円<特徴>
- 国産ドクターズコスメ
- ハイドロキノンを独自に安定処方
- 夜通し一点集中ケア
国産ドクターズコスメとして、美容マニアからも、その美白力高さを絶賛されているアンプル―ル。
ハイドロキノンを独自に安定させた「新安定型ハイドロキノン」を配合させたことで、熱や光にも負けずにシミの根元まで届ける処方を実現しています。
クリームは夜の一点集中ケアとして使うタイプで、「時間差アプローチ」によってノンストップで朝まで作用し続けるのが特徴です。
トライアルはメイク前に使える美白美容液もついて、24時間透明感キープを実感できるフルラインをじっくりと試せます。
- <口コミ>
タルちゃん/26歳/⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
本当に白くなるのかと最初は半信半疑でしたが使っていくうちに日に日に最初の頃より肌が綺麗になっていっているのが分かりました。
知人の方も使ってみたと言っていてこれ良かったよおススメすると教えてくれたので購入するキッカケになりました。出典:BiJo達の口コミ
3)プラスナノキレイ プラスナノHQ
内容量:5g
価格:3,240円<特徴>
- 楽天ランキングにて1位獲得
- ハイドロキノン4%配合
- スポットタイプの集中クリーム
楽天総合ランキングで1位も獲得しているスポットタイプのハイドロキノン配合クリームです。
ハイドロキノン配合量4%と、市販化粧品ではトップクラスの高濃度処方で、気になる部分の根元まで即座に働きかけます。
アスタキサンチン・ポリフェノールの配合で、肌へのうるおいやハイドロキノンの安定性も高く評価でき、配合量が多くても安心して使える数少ないアイテム。
レチノイン酸との併用で、より濃く蓄積されてしまったメラニン色素にも働きかけてくれます。
ハイドロキノンとレチノイン酸を併用すると?
ここからは、ハイドロキノン・レチノイン酸、このふたつの成分を併用することで期待できる相乗効果について、もう少し掘り下げて解説していきます。ハイドロキノンの効果
ハイドロキノンのおもな効果は、以下のとおり。
- できているシミを薄くする
- シミが作られるのをブロックする
紫外線などの刺激を受けたときの、肌内部での「シミ(メラニン)を作り出せ」という指令や、実際にシミとして現れるまでのいくつかの段階で、ハイドロキノンはその作用を強く食い止めてくれます。
また、「還元作用」と呼ばれるシミを元の状態(色)に戻す力も強いのが、ハイドロキノンの特徴です。
レチノイン酸のほか、ビタミンC誘導体などとの相性もよく、メーカーごとの浸透工夫で大きく変わる成分でもあります。
レチノイン酸と併用すると?
レチノイン酸のおもな働きは、ターンオーバーの促進です。
通常、シミの元のメラニンは約1ヶ月程度のターンオーバーサイクルによって、自然と剥がれ落ちます。
しかし、加齢や生活習慣、なんらかの原因でターンオーバーサイクルが遅れてしまうと、シミ・そばかすとして表面化しています。
レチノイン酸とハイドロキノンは併用することによって、「シミを押し出す作用」が大きく加速されるため、美白効果を実感しやすくなるという仕組みです。
また、レチノイン酸はもともとニキビ・小じわケアに使われていた成分。
そのため、レチノイン酸を併用すると、シミだけではなく肌トラブル防止や小じわケアも同時にできるメリットがあります。
ハイドロキノンの副作用
市販のハイドロキノンは低配合(通常は2%以下)のため、そこまで副作用が多く報告されているわけではありません。
ハイドロキノンの副作用は、以下のとおり。
- 赤み
- かゆみ
- 白班
- 痛み
- かさつき
化粧品でヒリヒリしたり痒くなったりなど、刺激を受けやすい肌質の人は注意が必要です。
また、皮膚科処方のハイドロキノンクリームは濃度が高く、副作用も出やすい傾向にあります。
皮膚科処方のクリームを使用する場合には、十分に良しと相談し、用法用量を厳守してください。
個人輸入などで高濃度ハイドロキノンクリームを購入し、万が一副作用が出た場合には、すべて自己責任です。
ハイドロキノンクリームの注意事項
副作用が出ない場合でも、ハイドロキノンを使用している期間は「紫外線ケアの徹底」が必須です。ハイドロキノンを塗った部分は、紫外線の影響を受けやすくなり、新たなシミや肌トラブルの原因となりえます。
SPF15以上の日焼け止めは必ず使うようにしてください。
「春や秋は、紫外線量が少ないから日焼け止めを使わない」も、NGです。
紫外線は一年中降り注いでいるもので、家のなかにいる日でも日焼け止めは必須。
まとめ
ハイドロキノンは強い成分ですが、市販の化粧品は副作用防止のために低配合。
そのため皮膚科処方よりもどうしても効果はゆるやかになってしまいます。
レチノイン酸は、ハイドロキノンの効果スピードアップを後押ししてくれる存在です。